大人は危険!ヘルパンギーナのリアルな症状と克服体験

7月31日。
突然39度の発熱を起こし、8月12日の今、ようやく回復しました。
発熱して干からびていた時に「次回は……8月下旬に……更新します……」と書いていたりしましたが、回復したら暇で更新しないと落ち着かなくなってきたので、せっかくなので、「大人のヘルパンギーナ」がどこまでヤバいか、日を追う形でお伝えしたいと思います。
ヘルパンギーナの症状(子どもの場合)
ヘルパンギーナとは、多くが幼少期にかかる病気。
接触・飛沫感染。
手足口病と同じウイルスなため、手足に水疱ができれば手足口病と呼び方が変わるが、辛いことには変わりがない。
突然の高熱、口内(主に喉)に水疱。
子どもだと2~3日で熱が下がり、喉の痛みなどもなくなってくるが、こじらすと心筋炎や脳膜炎などを起こすので病院には行っておこう。
ただし、「なすすべ」はなくやっぱり対処法に頼るのみ。
では、大人がこのヘルパンギーナにかかるとどうなるか、私が辿った症状の変化をお伝えします。
30歳後半の大人がヘルパンギーナになったときの症状の現れ方
発熱初日:7/31(日曜)
お昼過ぎに突然なんの前触れもなく38度の熱が出る。
なんというか、3秒前まで「おいおい、窓にセミがくっついてるよ」とゲラゲラ笑っていた次の瞬間に発熱した感じ。
本当に突然、熱が出たのだ。
それと同時に、全身、とくに下半身に今まで味わったことのない関節痛が襲ってくる。
例えて言うなら、素人が無理矢理トライアスロンを完走させられた翌日の筋肉痛と言ってもいいくらいの痛み。
怪しいと思って熱を測ったら38度台。
突然の事態に驚き、休日診療の病院へ。
そこで39度の大台を記録。夏インフルエンザではないことを確認すると、尿検査で僅かながら血尿が出ていたこと、喉が赤かったことから、溶連菌ではないかとペニシリンを渡される。
カワチヨ.後に、血尿は前日に卓球で激しい運動をしたからだと判明。
軽い誤診です。
帰宅後、あまりの関節痛にロキソニンを飲んで寝るも、結局38度から熱は下がらず。
旦那が作ったどんぶりいっぱいの、ハムの乗った麺汁の味しかしないふやけたうどんを一口すすり、今回はウィダーで乗り切ろうと思って寝る。
発熱から2日目:8/1(月曜)
相変わらず39度から熱が下がらない。
関節痛も揺るぎない痛みを発している。
足どころか、指まで痛く、トイレへ行って紙をとるのすら億劫になる。
このあたりから喉に燃えるような痛みを感じ、午後には喉中に水疱が出来る。
旦那に「せめて水だけは枕元に置いておいて」と言ったところ、本当に枕元に支笏湖の天然水だけが置かれており、自分が試されていることを悟る。
食事を取ることも叶わず、旦那が作った岩塩のような挽き割り納豆の味噌汁に殺意を感じ、自分の保険金の受け取り額を考えながら、ウィダーを飲んで寝る。
発熱3日目:8/2(火曜)
あまりの喉の痛みにツバすら飲み込めず、水を飲めば剣山を飲み込むかのような痛さで、さすがにおかしいと思い耳鼻科へ。
そこで「ヘルパンギーナ」の称号をもらう。
私の喉をのぞき込んだ女医が「あらら……」と言い、私の喉を見た旦那がどん引きしていたのだが、本気で喉中水疱と潰瘍が出来ていたようだ。

この場でも「為す術がないから薬もない。二次感染を防ぐためにもペニシリンは飲んでいた方がいいかもしれないけど、効くものでもないから、耐えて。生きろ」と見送られる。
発熱4日目:8/3(水曜)
ようやく熱が37度台まで下がるものの、足の裏に水疱ができ、歩く度によろめくくらい痛い。
例えるなら、アラビックヤマトノリを足の裏に塗って、米びつにそのまま突っ込んで、米粒が大量に付着した状態で歩いているような痛み。
同時に指の側面にも水疱・発疹ができ、「グー」を作るだけで痛い。
今の私はパーしか出せず、じゃんけん最弱者である。
喉は水疱が破れ無数の潰瘍となり、水を飲むだけでも悶絶する中、泣きながら旦那が買ってきた飲むヨーグルトを飲む。

発熱から5日目:8/4(木曜)
熱が完全に下がる。
日曜からほぼ絶食状態で、水分すらろくろくとれていなかったので「点滴に行こうと思う」と言った私を止めた旦那を、私は生涯いびり続けるであろう。
相変わらず喉は痛いが、ハチミツを入れた水ならすんなりと喉を通ることを発見し、生きる希望が見つかる。
発熱から6日目:8/5(金曜)
身体のだるさもなくなり、手足の発疹も、茶色く干からびている。
どうやらウイルスに打ち勝ったようだ。
体重計に乗ってみたら、発熱時から比べて4キロも体重が落ちていた。
来る日に備え、体重はある程度あったほうがよいということが実証された。
この辺りから、寝たきりだった反動で逆流性食道炎が始まり、ただれた喉を胃酸が焼くという、一人体内ドM攻撃にあう。
発熱から7日目:8/6(土曜)
飲まず食わずだったため、膀胱炎気味になり、検査もかねて行きつけの内科へ。
事情を話し尿検査をするも特に異常は無い。
そしてヘルパンギーナのときはどうすることもできないので、せめて喉の回復を早めるために、「ペラックT」という市販の薬が医者の薬より効くという情報を得る。
この頃から、私の重症に気がついた監督やペットシッターさんがお見舞い品を差し入れてくれ、ゼリーとババロアで体力が一気に回復。
ペラックTとのど飴、ハチミツ入りの水で喉の痛みもどうにかなりはじめる。
ヘルパンギーナになった予後
発熱から10日過ぎた今。
指の皮が所々剥けている以外は至って元気になりました。
体重も2キロほど戻り、どうやら私の体重のうち2~3キロは余分な水分で出来ていることもわかった。
それにしても何故、私だけ、どこからウイルスをもらってきたのか考えたのだが、恐らく、発症する2週間くらい前から、ガツガツに筋トレと卓球をしており、超回復を待たず筋肉を責めていたせいで、一時的に免疫力が下がっていたと思われる。
でもって、卓球練習場にはプールに行く子どもたちで群れているため、そこから感染したのであろう。
子どもは嫌いではないが、免疫力の低い私にとって、子どもは恐いものである。
そんなわけで今後は、練習や筋トレ後には「グルタミン」系のサプリやプロテインを接種して、免疫力を戻すのを促し、しっかり休養をとり、今まで以上に手洗いうがいに精を出そうと思う。
大人の諸君。
インフルエンザは確かに命に関わることもあるだろうが、早めに薬を飲めばどうにかなるし予防接種もある。
だが、ヘルパンギーナは防ぎようもなく、薬すらない。
本当に本当に……気を付けてくれたまえ……。
カワチヨ.因みに、風邪から咳ぜんそくになったこともあります……





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